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2016/05/28 三品利郎
 BAAのマッキムさんから、プエルトリコのエフライン・モラレスさんが21日から24日に撮影した
画像に、エリシウムの西縁にダストストームが写っているとの指摘がありました。
 そこで、それらの画像をWinJuposで展開図にしてアニメを作りました。

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2016/05/26
Dr R.J.McKim, Director, Mars Section,British Astronomical Association
Mars dust storm alert
BAA MARS SECTION DUST STORM ALERT
2016 May 26 
Dear Observers: 
Images taken by Efrain Morales Rivera (Puerto Rico) in the last few days (May
21-24) clearly show a changeable bright yellow streak of dust at the IAU
western (following) edge of Eysium. The bright cloud was very conspicuous in
red light and was not related to the usual orographic cloud activity over
Elysium Mons. The Director had observed the area on May 16 without seeing the
storm, while on May 23 the Elysium region was too near the morning terminator
for the correct longitude to have been visible to him. 
Evidence for previous telescopic dust storms in this area exists, but such
events are very uncommon for Elysium, and sometimes the area has simply been a
secondary focus of activity for another dust storm developing elsewhere, such
as at the start of the 2001 planet-encircling storm. 
If you are able to do so, please monitor the area and send me your reports.
Secondary activity could occur elsewhere at any time now, though an image by
Clyde Foster centred at longitude 101 degrees on May 24 shows that hemisphere
to be free of dust. 
Best wishes, 
Richard McKim 
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     エリシウムのダストストームについて     (日本語訳 三品 利郎)
     BAA火星セクション Richard Mckim氏からのメール
  ここ数日(5月21日〜24日)でエフライン・モラレス・リベラ(プエルトリコ)によって
撮影された画像は、エリシウムの西(IAUの座標系での西、即ち、自転の逆方向)の縁
に変わりやすいダスト明るい黄色の筋状模様をはっきりと示している。明るい雲は、
赤の光でよく目立った。そして、エリシウム山の上に発生する山岳雲の活動には関連
していなかった。BAA火星セクションのディレクターは5月16日にその領域を、ストーム
を見ることなく観測した。一方、5月23日にエリシウムが明け方の方の明暗境界線の非常
に近で、的確な経度が彼に見えていた。
 この領域に望遠鏡で観測された前例の証拠はあるが、しかし、エリシウムでは、そのよう
な出来事が非常に珍しく、そして、2001年の惑星全球に拡がったダストストームの始まり
などのように、その領域は、時々、他の場所で発達したダスト・ストームの二次的な活動の
中心領域となる。
 可能であるならば、この領域をモニターして、レポートを私に送って欲しい。
(BAA火星セクション、Richard Mckim : richardmckim@btinternet.com)
クライド・フォスターが5月24日に中央経度101度を撮影した画像は、その半球にはダスト
が無いことを示すが、二次活動は現在いつでもほかの場所に起こりうるだろう。
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スペインのSanchez-Lavegaさん
Alert on Mars limb observations:          Agustin Sanchez-Lavega UPV-EHU  2015/12/30
In December 28th a solar flare M1.9 and a CME occurred on the Sun. Models of CME propagation indicate that the 
CME edge could reach Mars between 1-2 January. Currently Mars is at Ls = 90 deg. which is the season when the 
2012 March plume was observed by amateur astronomers in Terra Cimmeria region, as we reported in Nature this year. 
Recently it has been proposed that a CME could be behind the plume origin.
For these reasons I think important to look the region of interest on Mars these days in spite of the difficult 
observing conditions on the planet.
Thank you very much
Regards 
Prof. Agustin Sanchez-Lavega
UPV-EHU 

スペインのSanchez-Lavegaさんからの情報
 28日に、太陽で、M1.9のフレアが発生したことから、新年早々、1-2日に火星で、2012年春の
ように、エッジに高い雲が現れる可能性があるとのことです。
 場所は、Terra Cimmeria regionの可能性があるとのことです。
(Cimmeriaは、1-2日に、日本から観測するのは条件が厳しいでしょうか?  (三品)

Cimmeriaは経度が220°くらいですが、ステラナビゲーターで1/1の様子をチェッ
クしたところ、出て間もない頃(1h40mJSTころ)にすでに315°で、空が明るくなる
6h00mころは18°で、日本では無理かと思います。(相模原、石橋です。)

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不思議な雲が写るでしょうか?(三品)
2012/03/31 05:00:00 by T.Mishina

 もしかすると、不思議な雲が写るかもしれません。  ドンパーカーさんが縁の雲の撮影に成功した経度140度が中央になる時刻を 計算しました。 緯度35.26度、経度139.33度での時刻です。 留意点、この1時間前から10分間隔程度で何回か試すことです。 カッコ内は火星の高度です。 -------------------------------------------------------------- 2012 Mar 31 UT 08:59 JST 17:59 ( 36°) 2012 Apr 01 UT 09:36 JST 18:36 ( 44°) 2012 Apr 02 UT 10:13 JST 19:13 ( 52°) 2012 Apr 03 UT 10:50 JST 19:50 ( 59°) 2012 Apr 04 UT 11:26 JST 20:26 ( 65°) 2012 Apr 05 UT 12:03 JST 11:03 ( 67°) 2012 Apr 06 UT 12:40 JST 21:40 ( 66°) 2012 Apr 07 UT 13:17 JST 22:17 ( 62°) 2012 Apr 08 UT 13:54 JST 22:54 ( 56°) 2012 Apr 09 UT 14:31 JST 23:31 ( 48°) -------------------------------------------------------------- 以上

MRO週間火星天気による北極冠エッジのダストストーム(三品)
2012/03/24 15:00:00 by T.Mishina

火星の不思議な雲について    3月21日から,US火星観測者メーリングリストや,惑星ファンが集まるインターネットの 電子掲示板が,火星の不思議な雲の話題で盛り上がっています。欧米の 惑星ファンは自由闊達に,それぞれの,勘と経験から思い思いの印象を述べて います。  また,惑星ファンが集まる電子掲示板,クラウディ・ナイトには,ウェイン・イェシュケさんが NASAのMRO(Mars Reconnaissance Orbiter)のチームに問い合わせたところ, 「その雲は高度80kmあたりの霞のような雲だろう。探査機のデータを解析 しているところだ。」との回答があったと,書き込みをしています。  http://www.cloudynights.com/ubbthreads/showflat.php/Cat/0/Number/5133763/page/0/view/collapsed/sb/5/o/all/fpart/1 以下に,US火星観測者MLがこの話題で,盛り上がっている雰囲気をお伝えします。  口火を切ったのは,ウェイン・イェシュケさん(アメリカ)のこの画像です。  http://exosky.net/exosky/?p=1606  3月19日に撮影した火星の南西の縁に,火星の表面から立ちのぼるように 雲が写っています。  火星の縁に雲が観察されることは古くから知られています。 子どもの頃読んだ本ですが、佐伯恒夫著「火星とその観測」(佐伯恒夫著、 恒星社、昭和43年、P166〜177)には、火星の様々な雲について書かれており、 1950年1月16日に筆者が火星の縁に灰色の雲を観測したことも紹介されてい ます。 今回,ウェイン・イェシュケさんが写した雲は,1950年に佐伯さんが観測した灰色の雲 よりも、高いところまで浮き上がっているように見えることが特徴です。     この ウエイン(Wayne)さんの雲に,US火星観測者MLで最初にコメントしたのは フランス天文協会火星課長のクリストファ・ペリエさんでした。  フランスでも同じ様な雲が既に観測されている。この雲は高いところにある 氷晶雲だとの見解です。  続いて,イギリス天文協会木星課長補佐のダミアン・ピーチさんが,同様の見解と, 2003年に日本の宮崎勲さんが同じような雲を撮影している ことをコメントしています。  そして,アメリカのベテラン観測家,クレイ・シェロッドさんは,雲の反射率が低いので ダストの噴煙が高く上っていると指摘しています。(注1)  アメリカのベテラン観測家,ドン・パーカさんは,自身が撮影した画像を添え,この 雲の漂う高度は劇的なほど高くしかも滞留している。このような雲を見た ことがないとコメントしています。  m120321d1.jpg ヨーロッパの観測者は、火星の気象現象ととらえ、アメリカの観測者は、別な 可能性も模索しているように感じられます。  この不思議な雲の位置は,ダミアン・ピーチさんが,ウェイン・イエシュケさんの画像から 調べたところ,経度 190.5度,緯度,南43.7度 だとのことです。  日本で火星が南中するころに,この場所が火星の縁に見えるようになる のは4月の第一週です。 最後に,3月24日のことですが,アメリカ,カルフォニア州のパサデナにあるアシマ研究所 (Ashima Research)という惑星気象を専門に研究する機関の研究者, マーク・リチャードソンさんからは,この雲は中間圏の雲(注2)であることと,MCS (The Mars Climate Sounder)チームが2011年に発表した観測レポートを紹介して います。  kass2_paris2011.pdf 注1:雲の反射率が低いからダストだと結論づけるのは飛躍があるように考えます。 注2:中間圏の雲という表現は、二酸化炭の雲を示唆しているように感じました。         以上 三品(2012.3.24) --------------------------------------------------------------------------------
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