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2016/06/19 安達 誠
皆さま
 火星の最接近を終え、火星はいよいよダストストームの季節になりました。
 相次いでダストストームの情報が飛び込んできています。
 でも、ちょっと今までとは違った感じです。

6月14日に Observatory Parsec,City Canoas,BrazilのAvani Soares氏が
    2012年に起こった火星のターミネーターの高空にダストストーム状の不可思議な
    雲と同じものをを報告されました。Margaritifer SinusとAurorae Sinusの中間部です。
    Avani Soares氏06/14の画像
6月15日にD J Hanson氏がほとんど同じ位置にカモメが翼を広げたような姿のdust storm
             を報告されました。それはそれでいいのですが、よく見るとそれは一連の帯のような
    dustではなく、その東側(Margaritifer Sinus)にスポット状のものも複数
    ならんでいます。こんな飛び跳ねたdust stormは例がないです。
    D J Hanson氏06/15の画像
6月16日にはすでにはっきりしなくなり、白雲が青画像で記録されるのみになっています。
    Efrain Moralesさんの画像です。

 14日と15日を関連付けざるを得ないように思います。ターミネータで起こった現象を
正面から見たところではないかという気がします。さて、13日から14日に太陽でフレアでも
起こったでしょうか。ここが問題です。


6月18日になってClyde foster氏がMare Sirenumの北側にまたしてもスポット状の
    光点を2個観測しました。Tiziano Olivetti氏の画像にも写っています。
    ですが、Tiziano Olivetti氏の画像は2個ではなく4.5個。一番左はあるよう
    なないような・・・でも、やっぱり2個だと思います。
    この位置は、SPCができたときの北縁に当たります。だからと言ってクレータ
    ー内部に霜が降りたとか、雪が積もったとかではないように思います。青画像で
    は明るく写らないことから雲ではないようですし。もしかしたらこれも14日
    と同じものか・・・

    同じく18日のBruce Macdonald : Punta Gorda,Florida USAの画像
    にはAurorae Sinusの少し北寄りに14日よりも背の低い雲がでっぱりとなって
    写っています。

 いずれもあと数日しないとよくわかりません。お天気が悪いです。でも、日本からは見え
る位置なので気がかりです。

 太陽を観測している人!
   フレアがありましたか??????????
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不思議な雲が写るでしょうか?(三品)
2012/03/31 05:00:00 by T.Mishina

 もしかすると、不思議な雲が写るかもしれません。  ドンパーカーさんが縁の雲の撮影に成功した経度140度が中央になる時刻を 計算しました。 緯度35.26度、経度139.33度での時刻です。 留意点、この1時間前から10分間隔程度で何回か試すことです。 カッコ内は火星の高度です。 -------------------------------------------------------------- 2012 Mar 31 UT 08:59 JST 17:59 ( 36°) 2012 Apr 01 UT 09:36 JST 18:36 ( 44°) 2012 Apr 02 UT 10:13 JST 19:13 ( 52°) 2012 Apr 03 UT 10:50 JST 19:50 ( 59°) 2012 Apr 04 UT 11:26 JST 20:26 ( 65°) 2012 Apr 05 UT 12:03 JST 11:03 ( 67°) 2012 Apr 06 UT 12:40 JST 21:40 ( 66°) 2012 Apr 07 UT 13:17 JST 22:17 ( 62°) 2012 Apr 08 UT 13:54 JST 22:54 ( 56°) 2012 Apr 09 UT 14:31 JST 23:31 ( 48°) -------------------------------------------------------------- 以上

MRO週間火星天気による北極冠エッジのダストストーム(三品)
2012/03/24 15:00:00 by T.Mishina

火星の不思議な雲について    3月21日から,US火星観測者メーリングリストや,惑星ファンが集まるインターネットの 電子掲示板が,火星の不思議な雲の話題で盛り上がっています。欧米の 惑星ファンは自由闊達に,それぞれの,勘と経験から思い思いの印象を述べて います。  また,惑星ファンが集まる電子掲示板,クラウディ・ナイトには,ウェイン・イェシュケさんが NASAのMRO(Mars Reconnaissance Orbiter)のチームに問い合わせたところ, 「その雲は高度80kmあたりの霞のような雲だろう。探査機のデータを解析 しているところだ。」との回答があったと,書き込みをしています。  http://www.cloudynights.com/ubbthreads/showflat.php/Cat/0/Number/5133763/page/0/view/collapsed/sb/5/o/all/fpart/1 以下に,US火星観測者MLがこの話題で,盛り上がっている雰囲気をお伝えします。  口火を切ったのは,ウェイン・イェシュケさん(アメリカ)のこの画像です。  http://exosky.net/exosky/?p=1606  3月19日に撮影した火星の南西の縁に,火星の表面から立ちのぼるように 雲が写っています。  火星の縁に雲が観察されることは古くから知られています。 子どもの頃読んだ本ですが、佐伯恒夫著「火星とその観測」(佐伯恒夫著、 恒星社、昭和43年、P166〜177)には、火星の様々な雲について書かれており、 1950年1月16日に筆者が火星の縁に灰色の雲を観測したことも紹介されてい ます。 今回,ウェイン・イェシュケさんが写した雲は,1950年に佐伯さんが観測した灰色の雲 よりも、高いところまで浮き上がっているように見えることが特徴です。     この ウエイン(Wayne)さんの雲に,US火星観測者MLで最初にコメントしたのは フランス天文協会火星課長のクリストファ・ペリエさんでした。  フランスでも同じ様な雲が既に観測されている。この雲は高いところにある 氷晶雲だとの見解です。  続いて,イギリス天文協会木星課長補佐のダミアン・ピーチさんが,同様の見解と, 2003年に日本の宮崎勲さんが同じような雲を撮影している ことをコメントしています。  そして,アメリカのベテラン観測家,クレイ・シェロッドさんは,雲の反射率が低いので ダストの噴煙が高く上っていると指摘しています。(注1)  アメリカのベテラン観測家,ドン・パーカさんは,自身が撮影した画像を添え,この 雲の漂う高度は劇的なほど高くしかも滞留している。このような雲を見た ことがないとコメントしています。  m120321d1.jpg ヨーロッパの観測者は、火星の気象現象ととらえ、アメリカの観測者は、別な 可能性も模索しているように感じられます。  この不思議な雲の位置は,ダミアン・ピーチさんが,ウェイン・イエシュケさんの画像から 調べたところ,経度 190.5度,緯度,南43.7度 だとのことです。  日本で火星が南中するころに,この場所が火星の縁に見えるようになる のは4月の第一週です。 最後に,3月24日のことですが,アメリカ,カルフォニア州のパサデナにあるアシマ研究所 (Ashima Research)という惑星気象を専門に研究する機関の研究者, マーク・リチャードソンさんからは,この雲は中間圏の雲(注2)であることと,MCS (The Mars Climate Sounder)チームが2011年に発表した観測レポートを紹介して います。  kass2_paris2011.pdf 注1:雲の反射率が低いからダストだと結論づけるのは飛躍があるように考えます。 注2:中間圏の雲という表現は、二酸化炭の雲を示唆しているように感じました。         以上 三品(2012.3.24) --------------------------------------------------------------------------------
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