月惑星研究会例会通信 No.169

■ 日 時 : 2018年3月18日(日曜)13時−17時

■ 場 所 : 明治大学生田キャンパス第二校舎5号館5203教室

■ 出席者 : 23名(敬称略、自己紹介順)

  鈴木 達彦、堀川 邦昭、成田  広、石橋  力、米井 大貴、長瀬 雅明、鈴木 重則、佐藤 康明、
  小池 陸斗、小松 丈也、森谷  諒、西原 柊人、  鈴木 邦彦、三谷 祥二、松岡 義一、
  西岡 達志、  津田 洸貴、米山 誠一、平林  勇、水元 伸二、齊藤 美和、田部 一志、高橋  徹、
          集合写真

■ 内 容

1.3月4日に亡くなられた佐藤健氏を偲んで(平林)

   佐藤健さんは、1938年生まれで享年79歳、木星観測の中興の祖と言われていた方でした。
  彼以前にも佐伯さん、木辺さん、村山定男さんが居られました。村山さんは1940年代の始めから
  熱心に活動されており、偉大な記録を残された方です。佐藤さんは1950年台に入ってから活動を
  始められました。その当時のOAAの木星土星課長は村山さんでした。佐藤さんは、村山さんの
  後任として1960年から木星土星課長を11年間務められた。その後は、私が18年間、次は宮崎さん、
  そして堀川さんにリレーされています。
   佐藤さんは天文雑誌に木星関連の連載を掲載されており、その中で数多くの木星のスケッチを
  紹介しており、私はそのスケッチを模写したりして勉強していた。
   その当時、火星観測は歴史が長く、書籍なども多かったが、木星観測の資料は少なかった。
  その様な意味で佐藤さんの存在は意味があった。
   月惑星研究会(以降は当会と記載)との関わりは、1960年代の中頃から佐藤さんに色々と教えを
  請うていた。当会の発足は1959年で、1963年に広島に行った時、入院中の佐藤さんに始めて
  お会いした。その時の佐藤さんは20歳台前半でお若く、色々と教えて頂き、佐藤さんに当会の
  顧問を要請した様です。(記憶になかったが後日、佐藤さんから聞かされ失礼した覚えがある)
  その後、佐藤さんから当会や当会の資料を精力的に各方面に紹介して頂いた。
   1981年に当会から惑星ガイドブックを編集し誠文堂新光社が出版したが、その中で佐藤さんから
  巻頭言を頂き、惑星観測の歴史や方法から当会に不足していた水星・金星・天王星・海王星
  ・冥王星の原稿を執筆され、同時に木星関連などの多くの文献を提供して頂き、その本の出版で
  お世話になった。
   最近では、当会の英名(ALPO-J)が海外では多くの方が米国のALPOの日本支部と誤解されている
  事を気にされ、昨年の11月に米国ALPOの機関紙に、ALPO-Jは、ALPOの日本支部ではない旨を
  記載した記事を執筆され、先方の編集者と連絡を取り合い、今年の春に発行となった。
   佐藤さんは、1990年代から癌を患われ、その後、何度も手術などの治療を重ねられ、その都度
  健康を取り戻されたけど、昨年の夏に主治医から有効な抗癌剤が無くなったと言われ、そこで
  覚悟されたそうです。12月入って容態が悪化され入院・手術された。1月に退院予定でしたが、
  2月に急に容態が急変され3月4日に亡くなられた。
   当会は長期に渡ってお世話を受け、国内外で活躍され、また小惑星の命名でも実績があり、
  138個命名されたそうです。当会では、私・田部さん・石橋さん・長谷川さんが命名された。
  64年間のお付き合いで、見える所・見えない所でお世話になりました。
  
  平林会長の話の後、参加者全員で黙祷し、佐藤様のご冥福を願いました。また、月惑星研究会
  から御霊前(1万円)を出す事とした。

2.自己紹介

  鈴木(達):明治大学のOB、2週間前に南アルプスにある入笠山天体観測所の総会に参加。総会は
       ハイレベルの天体撮影家の会合で、中西氏・塩田氏・工学院の渡部氏などがメンバー。
       メンバーが高齢になっているのが課題と感じた。体力の低下、足腰が弱まっている。
       月惑星研究会は学生さんが参加しているので若い人のパワーに助けられているが、
       主要な       メンバーが高齢化している悩みはあると話して来た。
       月惑星研究会の会計を担当している奥様からの伝言「会費の残高が1万9千円程度と
       少なくなっているので協力をお願いします」を伝えられた。
  堀川  :横浜から参加。先月にスケッチが通産で5千枚に達した。60歳の誕生日までに達成を
       目標にしていた。当初は無理そうだったけどここ3年ほど増加したので、目標より
       早く達成できた。赤道儀のモータが壊れており、この例会までに直そうと思っていたが
       やっと材料が揃った段階なので、次回例会までに直す予定。
  長瀬  :川崎から参加。4年程前から23.5cmのシュミカセで主に木星を撮影している。また
       月に1回ほど出かけて天体写真を撮影している。再開組みです。ここ1年は家族の
       介護で、昨年はほとんど活動いませんでしたが、今年になり活動を再開しました。
  松岡  :川崎のこの近くから参加。天文は話を聞くのが好きで、月惑星研究会にも時々参加
       しています。4年前に天文教育普及研究会の中国・四国支部会が美星天文台で開催
       され、それに参加した。その時、佐藤健さんが参加されており、色々と教えて頂いた。
       その1年後にも名古屋でお会し、その時も色々と話をお聞き出来た。その様なことが
       あり、今回の訃報には感慨深いものがありました。この3月で退職される平塚市
       博物館の前館長の鳫 宏道氏が、今日の4時から最終投影をされるので、それに参加
       予定です。なお、平林さんの佐藤健氏の話を動画で録画し公開したいので、確認の
       目的でそれを平林さんに送ります。
  森谷  :明治大学天文部、今3年で就活真っ最中。夜起きていると説明会で寝てしますので、
       惑星の観察は出来ていない。2月の末に北海度名寄に行って来たけど、天気は大荒れ
       例年より積雪も30cmほど多く、3泊で晴れたのは30分だけで何も出来ずに帰って来た。
       早目に就活を終わらせて7月頃には観測が出来たらと思っている。
       就職先は、インフラ系もしくはサイエンス系にて文系として関われる方面を考えている。
  三谷  :茨城から参加。天文の方は1月末の月食以降は望遠鏡を覗いていない。今日は朝から
       野球をしていたので、午後は疲れて寝てしまうかも。
  小池  :明治大学天文部1年、宜しくお願いします。県立川和高校。専攻は物理学科。
  津田  :明治大学天文部2年、4月から3年となるので後輩を引っ張って行かなければと思って
       おり、惑星に関して話を聞かせて頂きます。
  小松  :明治大学天文部1年、一昨日の夜に久しぶりに木星を見れたので嬉しかった。
  西原  :明治大学天文部1年、4月から2年、後輩が入って来る。例会への参加は3回目。
       今後は例会で頂いた知識を後輩に教えて行きたいと思っている。
  鈴木(邦):横浜市都筑区から参加。理科大野田出身、1988年卒業。卒業後は部の望遠鏡が使えない
       ので、望遠鏡を自作。19cmの主鏡は自分で磨いた。主鏡は半年程度でできたが、
       就職して2,3年かけ、1990年頃に望遠鏡を完成させた。それから現在までそれを
       使っている。2年ほど前にPCカメラを入手してから惑星に戻り、今、はまっている。
  成田  :多摩区登戸から参加。近いのでバイクだと5分で来れる。歩くと20分ほど。自宅で
       一般公開の天文台をボランティアで27年間運営している。国内で一般公開している
       国内の天文台の一覧を皓星社が出版するそうなので、先日、資料を送った。
       20cmの屈折を購入した少し前頃、月惑星研究会の30周年記念の2,3年前から惑星
       観測を始めたが10年ほど後、白内障となり、昨年手術した。手術後は、視力は1.0あるが
       解像度が出ない。人工のレンズでは望遠鏡や顕微鏡の接眼部を覗いても分解能が出ない。
       今は、惑星観測者からの画像をPCで拝見しており、それが楽しみです。
  西岡  :藤沢市から参加。1年ぶりの参加。45cmのドブソニアンで惑星を撮影している。
       今年は火星が接近するの話が聞けるかと思い参加しました。
       ニコンの高価な双眼鏡の製作に関わった。現在はリタイヤしている。
  石橋  :相模原から参加。去年の日食から戻り、その時の画像処理が一ヶ月程度かかり、
       その後、ビデオの編集を始めたが、まだ途中です。木星観測は2,3回、火星は
       先日初めて観測した。火星は撮影したが、新しいカメラで始めての撮影で、Winjuposの
       使い方など分からない事が多い。今日は時間があれば日食の前日と当日のビデオを
       紹介します。
  米井  :中央大学4年、地学愛好会所属。惑星関係では、丁度、水星が東方最大離隔で見頃
       なので、昨夕に探した。隣りに金星があるので、派手な金星と比較すると彗星は地味
       ですが、双眼鏡で見るとちゃんと見える。金星と水星は双眼鏡なら同じ視野に見える。
       就職が決まった。
  米山  :横浜から参加。この冬はシーイングが悪く、稼働率が上がらず辛かった。67歳近くに
       なると4時間睡眠でも頑張れた若い頃の様な馬力がでず、6時間睡眠が必要。
       山崎さんから譲ってもらった12.5”ダールカーカムはFが20なので、直焦点では
       少し小さく、2倍バローでは大き過ぎ、1.5倍バローを持っているが光学性能が良く
       なく悩んでいる。来年度も高校勤務が続く為、自由時間が少ないのも悩みです。
       惑星報告の更新もあるので、惑星撮影が十分にできるか心配です。
       新居は問題なく、出勤前に30分あれば2,3枚撮影できるので便利です。
  水元  :調布から参加。明治大学天文部OB。佐藤健さんには随分お世話になりました。
       月惑星研究会に入ったのも、佐藤さんに出した手紙の返事に、東京地区だったらこの
       会が良いと勧められ、亡くなられた城谷正紀さんに手紙を出し1968年頃に入会、
       それ以来のお付き合いでした。佐藤さんにスケッチを送ると、いつも手紙で懇切丁寧に
       アドバイスを頂き、スケッチも立派なデータなので、データの意味を良く考える様に
       言われた。例えば、時計は必ず観測の前に合わせ、スケッチの位置決め時刻を記録など、
       重要な事を説明してもらった。それが私の宝になっている。皆さんもただ撮像する
       だけでなく、ちゃんとした記録として残せるデータとして月惑星研究会に送って欲しい。
       また、写りが悪いから報告しないはなしです。世界中でその時撮影されたのがその画像
       だけであれば、写りの良し悪しに関係なく貴重なデータとなる。
       月惑星研究会でなくてもOAA、海外の団体など何処でも良いので報告して欲しい。
       ALPO-Jのサイトは更新が早いので海外からも注目されている。早いデータは斑点発生時
       などの初期変化追跡でとても重要です。
  佐藤  :相模原から参加。石橋さんの友人。例会には3年ほど前に参加したことがある。
       フィールド時代には星雲・星団を良く撮影していた。星雲・星団の撮影は手間がかかるが
       惑星は手軽に撮影出来そうに思えたが、結構大変なことが判り、PCで画像を眺めることが
       多い。週に2日ほどは相模原の博物館に勤めており、そこで水星と金星の写真を撮影した。
       昨年は長期間、金星のUV撮影をしたが、模様が写らないので困っている。C11を使っている。
       相模原の博物館は3月末で退職。
  平林  :会の創設時からの会員だった磯部重光さんが昨年4月に亡くなられた。50周年記念でお会い
       したのが最後でした。志村昭典さんも亡くなられた。昨年の夏頃から惑星が観測し難くなり
       歳を取ったのも影響して観測から遠のいている。最後に望遠鏡に触ったのは月食の時。でも
       シーイングが良くなったら惑星を観測する積りです。
  鈴木(重):工学院大学OB、通称ブッチャーです。月惑星研究会のHP更新を担当している。惑星更新の
       手伝いを募集しているので、いつでも良いので声をかけてください。
  齊藤  :横浜在住ですが、今日は船橋から来て船橋に帰ります。船橋に単身赴任中の様な状態です。
       今後は、夫と一緒の赴任生活になりそうで、横浜の自宅に戻れないのが悩み。2月の末、
       森谷さんと同じ時期に北海度名寄に行って来た。カメラを持参して撮影する積りでしたが、
       吹雪だったのでカメラを出すことも無かった。
  田部  :明治大学のOB、この建物は大学2年の時に出来たが、授業は一度もなかった。望遠鏡は
       月食の時だけ出した。月食は以前にしっかり撮影したので、今回は簡単に眺めただけで
       後半は曇られた。水星と金星を見ようとしたが雲があり見れなかった。仕事は、船橋の
       プラネタリウム運営とリブラの経営ですが、4月以降は足立区にあるギャラクシティの
       プラネタリウムの運営も行う事になり、今はその準備でとても忙しい。5月末のロンドン
       でも会議も断った。ギャラクシティで例会も可能。佐藤健さんはプラネタリウム業界の
       重鎮だったの、そちらのメーリングでも話題になっている。2年ほど前に佐藤健さんの
       ビデオインタビューを撮影したので、それを編集して次回の例会で紹介予定です。
  高橋  :明治大学天文部OB、いつもは息子と一緒ですが、今回は息子は勉学優先で欠席です。
       惑星観測以外に、最近は地域で自分のプラネタリウムを使って解説を行っている。

       例会の様子

3.木星の近況(堀川)

 (1)概況
   ・南熱帯攪乱と大赤斑の会合始まる。
   ・STB Ghost outbreak(STB Ghostと永続白斑BAの衝突現象)発生。
   ・NEBはベルト北縁が後退し、細くなりつつある。

 (2)南熱帯攪乱と大赤斑の会合
   ・攪乱前端は、1月中旬に加速し2月初めにRS bay後端に到達するも、減速/停滞。RS前方への
    ジャンプはまだ気配なし。
   ・3月に入り、微速後退するRSに押し戻されている!?。
   ・RSは3月に入っても顕著な後退がない。過去の会合時には加速したことが知られているので、
    攪乱による影響が出ているのかもしれない。
   ・攪乱前端の暗柱は衰弱、循環気流による暗部のUターンも弱い。
   ・攪乱後端は-0.1°/dayで定速前進。

 (3)STB Ghost outbreak
   ・STB Ghost outbreakとは、STB Ghostが永続白斑BAに衝突する現象。STBの活動サイクルの
    一部(後述)。
   ・2/4にSTB Ghost後端部に小白斑出現。白斑はメタンでBAよりも明るい。
   ・その後、青いフィラメント領域だったSTB Ghostは濃化。BA後方に元々あった暗斑
    (STB Remnant)と一体となり、長さ40°のベルトの断片に変化。
   ・BAは薄茶色のリング白斑で、大きな変化なし。II=60°付近。STB Ghostの衝突により今後
    加速する見込み。

 (4)STBの活動サイクル
   ・STBには低気圧的循環を持つベルト・セグメントが3つ存在する。
   ・ベルト・セグメントは暗いベルトの断片にこともあれば、青いフィラメント領域のこともある。
   ・これらは南温帯流(ST Current)に乗って前進し、永続白斑BAに衝突し消滅、すると新しい
    セグメントが形成される。
   ・衝突によりBAは加速するが、ベルト・セグメントが短縮して小さくなると減速する。
   ・2000年以降、ベルト・セグメントは6つ形成され、BAとの衝突は今回4回目。

 (5)NEB北縁の後退と白斑/バージ
   ・NEBの北部が淡化しつつある。
   ・拡幅時の北縁が淡く残るが、ベルトが細く見えるようになっている。特にII=140°前後の区間で
    著しい。
   ・北縁に白斑とバージ(暗斑)が形成されている。明瞭な白斑は4つだが、白斑化しそうな明部や
    bayがある。バージは8個で増殖中。
   ・WSZはII=30°にある、薄茶色だが明るい。
   ・WSZはゆっくりと前進。他の白斑やバージはほぼ停滞。直近で合体が期待されるものはない。

 (6)mid-SEB outbreakの終息
   ・シーズン序盤はII=20°より前方で白雲のバーストが見られた。
   ・上記の活動は今年1月で終息、現在のSEBは細かい濃淡が見られるのみで、極めて静か。
   ・今回のoutbreakの活動は発生から1年以上と長期間に及んだ。

 (7)STB Spectre濃化?
   ・大赤斑の南を通過後、STB Spectreの後方でSTBが濃化。
   ・南熱帯攪乱前端の循環気流により供給された暗部によるものか?
   ・大赤斑通過後のSTB Spectreのドリフトが-0.7°/dayに急加速。

 (8)新しいAWOの形成?
   ・1月、A4前方に小白斑出現。
   ・当時、大赤斑南を通過中のSSTBの低気圧的フィラメント領域(FFR)後端付近で形成された
    可能性あり。
   ・一方、A5aは小さく不明瞭。

 (9)NT Current-Bの暗斑群と北温帯攪乱
   ・II=70〜80°付近にあったNTBnの青黒い断片が淡化・崩壊しながら前方に暗斑群を放出。
   ・暗斑群は-2°/day前後のNT Current-Bのスピードで前進。
   ・後方のNTZは暗化して、長さ40°の北温帯攪乱が形成されている。

   堀川氏の解説資料(PDF)

4.2017〜18の木星(水元)

   2017〜18木星(展開図・タイムラプス動画(体系II)とJuno PJ9〜11画像を使用して)の
   状況を以下に紹介する。リンクをクリックすると画像、PDF、MP4動画が表示されます。
   ・01_2017-18_Jupiter-Sys2-Maps(PDF)
   ・02_2017-18_Jupiter-Sys2-Movie(MP4)

  1)SSTB(南南温帯縞)
   ・AWO(Anticyclonic White Oval):9個

  2)STB(南温帯縞)
   ◆STB outbreak
   ・2018/2/4 STB Ghost後端付近(II≒110゚)に小さな白斑出現(CH4 bright)
   ・急速に前方に拡がり、2/10頃にはSTB Ghostのほぼ全体を覆う
    (STB Ghost:CH4 dark,STB outbreak:CH4 bright)
   ・STB Ghost が斑模様に(白雲が拡散 or 沈降?)→ 暗化(暗斑が目立つ)
   ◆STB:断片的なベルト形成傾向
   ・STB Ghost & その後方
   ・GRS前方(STr Bandとは別に) → STB Spectre が関係?
   ・03_2018_STB outbreak-Maps(PDF)
   ・04_2018_STB outbreak-Juno(画像)
   ・05_Juno-PJ11_STZ&SSTB-FFR(画像)
   ・06_Juno-PJ11_Gerald Eichst_dt-Movie(MP4)

   STrB_drift_chart

  3)STr Disturbance(南熱帯攪乱)
   ・合(2017/10/27)直前に発生?:Juno PJ9(2017/10/24)'発見
   ・07_Juno-PJ09_Global-Map(画像)
   ・前端:明瞭な暗柱を伴い暗柱を介して前方へ暗雲を供給(循環気流:Circulating Current)
   (循環気流:SEBsとSTBnのジェットストリームが、STrZを横切って連結する現象)
   :GRSに接近するにつれて加速、2018/2上旬にRSH後端に到達.到達後減速
   :RSH到達後も暗柱部を介して暗雲がGRS前方へ供給 → 前端の暗柱:細く
   :GRS本体後端との間隔:徐々に狭く
   :前端とは別にSTrD中央部からも時々千切れたように暗雲がGRS前方へ供給
   ・後端:ゆっくりと前進.暗柱は一時不明瞭になるが2018/2上旬頃から再び明瞭化
   ・前端が加速したためSTrDの全長は長く(15゚→ 30゚)
   ・08_2017-18_STrD-Maps(PDF)
   ・09_2017-18_STrD-Movie(MP4)
   ・10_Juno-PJ10_cylmaps_S-hemis(画像)
   ・11_Juno-PJ11_cylmaps_S-hemis(画像)
   ・12_Juno-PJ12_Map_180227-rolled-to-180401(画像)
   ・13_Juno_new_53-d-schedule_to-2019(PDF)

   STrD_drift_chart

  4)GRS(大赤斑)
   赤味強く、STrDの影響は認められず(II≒285゚)
   ・14_NASA_ Juno-Plunging-Into-GRS(MP4)

  5)SEB(南赤道縞)
   ◆mid-SEB outbreak
   ・2017/12頃までは白斑活動が認められたが、その後衰えた模様
   ◆W.Spot2 & barge
   ・昨シーズンのSEB outbreak source1の後方にあったSEBZ中の明部
   ・その後この明部は北へシフトすると同時に隣接してbargeが形成され、II系に対し後退から
    前進に転じる → 現在は殆ど停滞(II≒180゚)
   ・barge:CH4 dark

   SEB_WS2&barge_drift_chart

  6)NEB(北赤道縞)
   ・北縁が明化して幅が狭くなりつつあり、部分的にNEBnが微かに存在
   ・北縁はbargeと明部(白斑)が交互に存在(明部の中には輪郭が不明瞭なものもある)
   ・NEBn白斑WSZ,WS-d,WS-a,WS-bは今シーズンも存在.新たにWS-m発生(合の頃? II≒285゚)
   ・NEBn白斑(明部)のドリフトはII系に対して殆ど変化なし(WSZは前進).
    昨シーズンは急速前進する白斑が観測された(WS-d,WS-aなど)
   ・幅が狭くなることに伴って白斑が南へシフト?(WS-d,WS-a,WS-b)したことと、白斑間にある
    barge(白斑よりやや南に位置)に動きを阻まれているものと思われる
   ・WSZは周囲にbargeがないこともあってか?前進継続(II≒30゚)

   NEBnWS_drift_chart

  7)NTB(北温帯縞)
   ・全体にオレンジ色、昨シーズンは北側は灰色.細くなり淡化傾向

  8)NNTZ(北北温帯)
   ・2018/1下旬〜2018/2上旬、2つの白斑が急激に接近するが、後方の白斑が減速し離れる(II≒270゚)
   ・後方の白斑が南へシフト?

   NNTZ_drift_chart

5.次回の例会日程

  ・次回の関東地区例会は、2018年5月27日(日曜)に明治大学生田キャンパスで開催予定。

2次会:懇親会

  向ヶ丘遊園駅近くの居酒屋で14名(内学生3名)参加の懇談会でした。

          懇親会の様子1

          懇親会の様子2

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