月惑星研究会例会通信 No.157

■ 日 時 : 2015年1月25日(日曜)13時−17時

■ 場 所 : 船橋市視聴覚センター5階 視聴覚ホール

■ 出席者 : 20名(敬称略) 

石川和樹、石橋 力、榎本孝之、小澤徳仁郎、齊藤美和、鈴木達彦、田部一志、
戸塚 一、戸次遥香、縄田景太、橋野英嗣、堀川邦昭、三品利郎、三谷祥二、
三盃毅知、三宅 歩、山崎明宏、吉田駿平、米山誠一、龍華良典
集合写真


■ 内 容

1.自己紹介

  鈴木:木星やラブジョイ彗星、水星と金星の接近などを眺めた。
  田部:ここでプラネタリウムの解説を月に2回ほどやっている。
     土星の六角形の考察はスペインの連中に先を越された。
  縄田:明治大学惑星班班長、最近はCCDの使い方を教えて貰った。
  吉田:明治大学2年生、最近は試験勉強を頑張っている。三谷さんに教えて
     貰ったアストロカレンダーの金融占星術に興味を持った。
  龍華:明治大学天文部、11月末に惑星班長を勤め終え、観測部長に就任。部員は多いが、
     観測面で支えていきたい。最近は惑星というより星の写真に熱中している。
  三谷:先週の土曜日、鈴木さんと横浜パシフィコの楽天証券の講演会に行ってきた。
     アストロカレンダーはそこで手に入れた。占星術とは異なるものらしい。
     ラブジョイ彗星は見ました。
  堀川:今年は木星スケッチ60枚とった。最近は夜中まで起きていられないことが多い。
  石橋:初日の出を見たついでに太陽の写真を撮り、昨年の遠日点で撮影したものと
     比べると、確かに大きさが異なるのがよく分かった。水星が沈んでゆく様子は、
     自宅からはちょうど建物の隙間から見ることができた。
  小澤:シーイングが悪いので、撮影はしているがほとんどボツになっている。
     衝前なので夜中に起きて観測をするというリズムで過ごしていると、
     体の調子が悪くなりそうだ。
  戸塚:明治大学天文部、最近は卒論で忙しい。卒業旅行でヨーロッパに行くことを
     計画しているので、閃光観測に参加できるかわからない。
  橋野:木更津から来た。船橋での開催が増えたので、来やすくなった。仕事柄休日が
     忙しいので、今日はしばらく参加できていない天体写真協会とハシゴします。
  三品:風邪をひいてしまい、シーイングも悪いので最近は観測をしていない。
     シーイングは1月に入り徐々に改善しているが、もう1週間ほどかかりそうです。
  山崎:しばらく忙しく観測できなかったが、最近は彗星観測に勤しんでいる。
     仕事後に背広に革靴という格好で凍えながら撮影をしたこともあった。
  米山:木星はシーイングが悪く、12月は4夜、1月は3夜しか観測できていない。
  三宅:東京理科大学天文研究部、前惑星班長。前回は夏合宿と被って来られず、
     久しぶりの参加となった。天文研は人が増えて、活発になってきた。
     観測というよりは観望を楽しみに入ってくる人が多いのではないかと思う。
  榎本:理科大OB、昨年9月から12月まで観測のためハワイに滞在してきた。
     最近はラブジョイ彗星や、水星と金星の接近の観察をしました。
  石川:理科大1年生、ラブジョイ彗星を望遠鏡で見ようとしたが、視野に入れられなかった
     ので双眼鏡で見て楽しんだ。神楽坂からも見られた。月惑には初参加。
  三盃:理科大修士2年、元惑星班。最近はめっきり観測をしていないので、木星の近況が
     気になって参加しに来た。修士論文のまとめや研究室の引き継ぎなどをやっている。
  戸次:理科大新惑星班長、観測などはあまりできていなかったので、
     今日はしっかり勉強したいです。
  齊藤:船橋のプラネタリウムで時々仕事をしている。最近は体調が芳しくなかったので、
     家のベランダでラブジョイ彗星を見たり写真を撮ったりした。
例会の様子


2.木星の近況(堀川)

  1)この数ヶ月で木星面の様子はかなり変化している。特に大赤斑周辺の変化が大きい。
   昨年の秋頃は、大赤斑が剥き出し状態だったが、大赤斑の後方に暗斑が発生し、それが崩れるように
   大赤斑の南をアーチ状に縁取る様に変化した。アーチ状の縁取りは一旦消えたが、再生している。

   大赤斑の南を流れるジェットストリームは通常後方に流れるが、その流れが大赤斑の後方で淀み、
   大赤斑の北側を反転したことにより縁取りとなっている。その縁取りは大赤斑前方にストリーク
   として伸びている。この流れは大赤斑周囲を流れる循環気流が原因と思われる。
ジェットストリームの流れの変化

大赤斑周辺の変化

   2000年7月に同じ様な現象が発生し、4ヶ月ほどストリークが何度も伸びていた。
   最終的にはストリークが暗斑になり、SEBsを後退して大赤斑に取り込まれた。
   循環気流が強まるのは大赤斑の回転速度の増加が原因と思われる。
   循環気流が強まると、大赤斑後方のSEBの活動が弱まる様である。
   大赤斑の循環気流が強まった時期には、大赤斑の後退速度が弱まり、同じ経度に留まる傾向である。
大赤斑の経度変化

  2)昨年の9月に大赤斑の南をBAが通過した後、BAの前方に伸びた暗斑列(青黒い)と大赤斑前方に
   ストリーク(赤茶色)が前方で合流しているように見られる。

  3)大赤斑前方にあった謎の明部は、昨年の10月以降やせ細り、目立たなくなっている。
   その代わりにSEBnが明るくなっている。

  4)SSTBの一部は中央が明るくなり、南北に分離している様に見える。
   EZのフェストーンは活発な状態が続いている。

  5)NEBは若干太くなっているが本格的に太くなる様子は見られなし。
   NEBnの白斑WSZは赤味が失せて居り、前進速度が低下している、

  6)NTBは淡化している。NTBの一部がNNTBと一体化している様に見れる。

  7)今シーズンもGRSとその周辺に注意が必要とのことでした。

3.ダミアンピーチが作成したDVDの紹介(三品)

   DVDの内容は各種ソフトの使用方法の説明でした。ダミアンピーチは画像処理にAutoStackkert、
   WinJupos、PhotoShopを使っている。説明中のAVI画像では、木星面の変化がほとんど無く、
   シーイングは相当良さそう。木星像が動くのは、経緯台による追尾が不完全な為と思われる
AutoStackkertによる処理の説明

Registaxによる処理の説明

    

4.火星の名所紹介の第4回目−極冠の話(三品)

   楕円軌道の火星では、北半球の夏は太陽から遠く、南半球の夏は太陽に近い。その為、
   北極冠と南極冠の様子は大きく異なっている。
火星の軌道、Lsと火星の表面温度

火星の軌道とLs

Lsと火星の気温分布

南・北極冠の比較

   北極と南極は地形が大きく異なっている。南極は高地で起伏が激しく、北極は平原。
   北極の平原は太陽系誕生の初期に、火星に巨大な小惑星が衝突して出来たとの説がある。
北極の平原がなぜできたか

小惑星衝突説
   この説は、2008年の6月、ネイチャーに論文が掲載され、ネイチャーのWEBニュースでも、
   衝突のアニメーションと一緒に公開された。

5.双望会(そうぼうえ)の紹介(山崎)

   双望会(そうぼうえ)は、巨大な望遠鏡や工夫を凝らした望遠鏡の展示会。参加者80名限定の
   展示会で、一般見学者は参加できない。申し込みは先着順で、短時間で満員となる。
   会の名前の如く、双眼望遠鏡や双眼式の望遠鏡が多い。

双望会(そうぼうえ)レポート
   1)私の12.5"  Dall-Kirkham望遠鏡+Losmandy Z赤道儀
私が持ち込んだ望遠鏡
   2)10” ALTER-N + 乾燥空気循環機構
双望会で見かけた望遠鏡1
   3)Ninjya 400 初音ミク仕様
双望会で見かけた望遠鏡2
   4)66cm 自動導入ドブソニアン
双望会で見かけた望遠鏡3
   5)40cm フル自作クラシカルカセグレン
双望会で見かけた望遠鏡4
   6)無茶苦茶見えるHαダブルスタック望遠鏡
双望会で見かけた望遠鏡5
   7)双望システムの感想
双望システムの感想

6.今年の閃光観測(田部)

    初めての学生に木星の閃光現象を説明。
    今年の閃光観測は3月3日から8日を中心に北海道の名寄天文台、石垣島天文台、
    川崎市青少年科学館の3ヶ所で行う予定で、明治大学と東京理科大学の学生が参加の予定。
    2月15日(日)の13時−17時に川崎市青少年科学館の学習室2で事前打合せを実施予定。
    

7.今年の木星会議(龍華)

    今年は、明治大学と東京理科大の天文部が中心となって運営する。
    明治大学の生田校舎で9月に開催予定。開催日は9月12、13日が第1候補。

8.その他

    次回例会は4月12日の予定。会場は未定。

2次会:東船橋駅北口の魚民(14名)

    2次会で、次回木星会議に、Damian Peach、Christopher Go などを旅費の一部を
    補助して呼ぼうという案が出されました。月惑星研究会には、2万円くらいの貯金
    (月惑の剰余金10万、木星会議残金2万)があるとのこと。また、木星会議の会場費が
    かからなければ、木星会議参加費の多くを招待者の旅費にあてられ、相乗効果で参加者が
    多く集まれば残金も出る可能性もあるとのこと。
二次会の様子


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